第71回日本臨床眼科学会に参加しました

10月に入り、雨の日が続いていますね。
洗濯物もなかなか乾かず、太陽が恋しくなります。

そんな中、10月12日(木)から15日(日)に東京国際フォーラムで開催されました日本臨床眼科学会に、医師・看護師・視能訓練士の4名で参加してきました。

最近の眼科のトピックスや、最新の手術機器、検査機器などに触れとても刺激を受けました。
また沢山の先生方の発表を聞きとても勉強になりました。

参加したスタッフが院内報告会を開き、
全スタッフで知識を共有していきます。

眼科医療も日進月歩。。。
ひのうえ眼科も新しい知識や新しい機器をどんどん取り入れ、患者様へ提供できる医療の質を向上させるため、スタッフ一同精進していきたいと思います。

視野検査を体験するスタッフ


帰る前に記念に一枚

白内障と認知症

真夏の猛暑からだんだんと過ごしやすい季節になってきました。
もうすぐ各地で紅葉シーズン到来ですね!!
きれいに色づく木々を見ていると心が癒やされる気がします。

さて今回のテーマは白内障と認知症です。
最近、高齢の認知症患者様がよく来院されます。
先日ご家族に付き添われ、来院された患者様も認知症を患っていました。
以前から見えにくそうにしていたようですが、色々なご事情もあり
眼科受診出来なかったようです。

診察の結果は、白内障でした。
しかも白内障が進行し、視力もかなり悪くなっていました。

当院での日帰り手術を希望されましたが、認知症の程度が強く日帰りでは
困難と説明し、全身麻酔が可能な病院を紹介させていただきました。
数日後、患者様のご家族が
「紹介先の病院でも認知症の程度が強く手術を断られた」と相談に来られました。
この患者様は今後、手術はせずに経過観察することになりました。

視覚情報は、脳が外部から得る情報の約80%をしめています。
視力の低下はそのまま脳への刺激低下につながり、脳の働きを衰えさせる
原因になるという研究結果や、見えにくい状態が長く続くと更に認知症が
進行するという報告もあります。

今回の体験は私の両親と年齢の近い患者様でしたので、本当につらい経験でした。
何歳になっても、見えることの楽しさ、素晴らしさを感じることができるよう、
またご家族の大切な目を守る為にも、見えにくい、はっきり見えないなど
少しでも症状があれば早めの眼科受診をお願い致します。

健康フェアに参加しました(^^)

9月9日土曜日に、松原市と松原市医師会主催の健康フェアが
松原テラスにて開催され、院長・看護師・視能訓練士の8名で
参加してきました。

新しい建物で前年度までとはまた違った雰囲気の中、
沢山の市民の方が健診を受けていました。

眼底健診の結果、緑内障・黄斑疾患・糖尿病網膜症・白内障の方が
おられましたが、眼科での治療を中断されている方が、多いことに驚きました。

医師から健診の結果を説明され、皆さんご自身の現状を理解されたようです。

初期の緑内障では、自覚症状がないことがあり症状が出てからでは、
治療効果が得られにくいこともあり、改めて健診の大切さ、治療継続の大切さ
を感じました。

「また眼科に行って見てもらうわ~」と笑顔で帰っていった方々を見て、
健診に参加させていただいて、良かったと心から思いました。

10月10日は目の愛護デーです!!
ご自身の大切な目を守るためにも、定期的な眼科の受診をお勧めします。

ひのうえ眼科検診チーム