糖尿病による目の病気

季節外れの大型台風が過ぎ、一気に気温が下がりましたね。
今年の秋は、暑かったり、寒かったり毎日の洋服選びが大変です(^_^;)

さて今回のテーマは糖尿病です。
糖尿病に眼科は関係なさそうですが、そんなことはありません!!

2017年厚生労働省より我が国では、20歳以上の
男性は6人に1人
女性は10人に1人
が糖尿病を患っているというデータが発表され、その中の多くが2型糖尿病タイプとの結果がでました。
また糖尿病には 網膜症腎症神経障害・の3大合併症があり
血糖のコントロールが悪いと合併症を引き起こすリスクがあります。

先日3年ぶりに受診された患者様のお話です。
1年ほど前から両目の視力低下を自覚されていましたが、眼科へ受診はせず様子をみていたそうですが、昨日より急に見えにくくなったと慌てて受診されました。
眼底検査の結果、糖尿網膜症を発症しており両目とも眼底出血があり、
視力は0.1以下になってしまいました。
このように糖尿病の合併症による眼底出血は自覚症状はなく中心部に進行すると
一気に視力低下をおこし、手術などの治療をしても視力障害が残ってしまいます。
早期に治療すれば、視力は助かる可能性が高いです。

糖尿病は進行するまで、自覚症状がでない病気です。
(下の写真の初期・中期では自覚症状はほとんどありません)
そのため症状が出てからでは手遅れになることもあり、我が国の中途失明原因の第2位とされています。
自覚症状はなくても内科で糖尿病治療されている方は、必ず眼科を受診し眼底検査を受けましょう。
毎日の生活の中で QOL(quality of life)  QOV(quality of vision)を低下させないためにも定期的な眼底検査をお願いします。

正常な眼底
初期の単純糖尿病網膜症 眼底


中期の前増殖糖尿病網膜症 眼底
増殖糖尿病網膜症 眼底

第71回日本臨床眼科学会に参加しました

10月に入り、雨の日が続いていますね。
洗濯物もなかなか乾かず、太陽が恋しくなります。

そんな中、10月12日(木)から15日(日)に東京国際フォーラムで開催されました日本臨床眼科学会に、医師・看護師・視能訓練士の4名で参加してきました。

最近の眼科のトピックスや、最新の手術機器、検査機器などに触れとても刺激を受けました。
また沢山の先生方の発表を聞きとても勉強になりました。

参加したスタッフが院内報告会を開き、
全スタッフで知識を共有していきます。

眼科医療も日進月歩。。。
ひのうえ眼科も新しい知識や新しい機器をどんどん取り入れ、患者様へ提供できる医療の質を向上させるため、スタッフ一同精進していきたいと思います。

視野検査を体験するスタッフ


帰る前に記念に一枚